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2010年12月 アーカイブ

鑑賞植物と美の追求 4

黒や、ぼんやりした青のような、自然にはあまりない色にさえ挑戦しています。


遺伝子工学によって、デルフィニウムから青色を取り出し、バラに着色するような時が来るのを楽しみに、しかし半ば戸惑いを覚えつつ、待っているところです。


変わったグラジオラスカリフォルニア大学のアーヴィン植物園とその遺伝子バンクには、グラジオラスの種の膨大な量(既知の200種のおよそ半分という)コレクションがあります。


これらのほとんどは野生種で、一般にはほとんど知られていません。


庭や花屋で見ることのできる、いわゆる園芸グラジオラスは、たった6種の野生種から作出されたグループで、何千という園芸品種が作出されてきています。


園芸品種の作出は無限であるとはいえ、グラジオラスに関する限り、もはや新しい園芸品種はないと一般には思われているようですね。


しかし、そうではない!グラジオラスの野生種には、高さ6インチ足らずの小型種や、よい香りをもつ多くの種、四季を通じて生長し花を咲かせる種、他にもさまざまな特徴を持つものがたくさんあります。

鑑賞植物と美の追求 5

アーヴィン植物園では、このような膨大な可能性を秘めた野生種を探し求め、それらをかけ合わせることにより、これまでにないまったく新しい園芸品種を作出しつつあります。


グラジオラス・グエンジーは、かつて南アフリカの砂丘に群生していた常緑の種ですが、最近、絶滅の危機に直面しています。


その葉には、優れた貯水能力があり、長い期間にわたって小さな花を咲かせます。


遺伝子導入により、大きく、色鮮やかな花が作出されれば、この種は、温暖な気候に適した、美しい多年生の園芸植物になるでしょう。


何年もの間、アーヴィン植物園でこの種を栽培してきていたので、この種をはじめとして著者らに馴染みのある種を、南アフリカの絶滅危惧種リストの中に見出して驚きました。


多くの種が絶滅の危機に直面するにつれ、植物園は今後ますます、絶滅危惧種の意図せぬ保護者としての役割を果たすようになるでしょう。


ふつうのグラジオラスは、夏の間に花を咲かせますが、野生のグラジオラスのほとんどの種は冬に開花します。


これらの植物は、冬が暖かい、地中海性気候に似た地域を原産地としています。


最近、野生のグラジオラス・トリスティスの遺伝子を、大型の園芸グラジオラスに導入して、冬に開花するグラジオラスの新しい園芸品種が作出されましたね。

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