鑑賞植物と美の追求 6
新しい園芸品種は、厳しい気候では庭に向かないが、南カリフォルニアのような冬の暖かい地域では、花卉産業上の重要な園芸品種となるでしょう。
冬咲きの植物には、ほかにホモグロッスム・プリオリーがありますが、これは赤や黄色の花を咲かせるグラジオラスに近いもので、グラジオラス属の種とも交配ができます。
この種は、11月末から12月の初めに開花するので、北半球では、新しいクリスマス用の花になるかもしれません。
野生のグラジオラスの香りは、カーネーションに似たものから、高級なフランス製の香水のような香りの強いものまで、実に変化に富んでいます。
強烈な、フリージアに似た甘い香りを持っている種も少数存在しますが、この香りは、生来的に嗅覚の鋭い人にしか楽しむことができません。
嗅覚の善し悪しは遺伝によるものですが、残念ながら嗅覚の鈍い人は、まったく花の香りを享受することはできません。
アーヴィン植物園の調査によると、アメリカ合衆国の人口の約75パーセントが、正常な嗅覚を持つということです。
グラジオラス・リリアケウスの園芸品種には、まさに畏敬すべき可能性を見せるものがあります。
これらの園芸品種は、見応えのある花をつけるだけでなく、朝から晩にかけて花色を変化させるというのです。
その花は、朝方はクリームがかった黄色です。