和のイデオロギー 2

さしあたり、自治行政にとって大きな衝撃であったのは、公害その他の地域生活環境の悪化をまねくものと考えられる具体的な地域開発の事業計画ないし行為を拒否し・・・


阻止しようとする特定地域住民の自発的な運動であったといってよいでしょう。


ここで着目したいのは、こうした住民運動の背景にあった公私観の変転です。


戦後日本社会が戦前のそれと決定的に異なる点の一つは、よくいわれるように、人びとが公然たる本音表出のタブー(禁圧)から解放されたことです。


人びとが、「私」の利害、「私」の都合、「私」の意見を公然と主張することは一向差しつかえない・・・


むしろ当然であると考え行動するようになったことは大きな変化であったといえます。


これは、いわば「私」という本音表出の建前化です。


本音は、そこに現れない本心であって、各人各様の価値関心に根ざしています。


そとに現れない本心は分からないから、本音が意味をもつのは、それがなんらかの様式を通じて表現された場合です。


« 和のイデオロギー | メイン | 和のイデオロギー 3 »

About

ひとつ前の投稿は「和のイデオロギー」です。

次の投稿は「和のイデオロギー 3」です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り