ウォーターゲート事件 2
誇り高い『ニューヨーク・タイムズ』はおっとりとしていて、本格的に事件に取り組み出したのは、その年の11月からでした。
しかし、ウォーターゲート事件はなかなか手ごわかったのです。
ハルバースタムも書いているように、
「(この事件は)、ビンのなかに閉じ込められたような話だった。
舞台裏の動きばかりで、表面的には何も起こっていないように見える。わかりにくいことが多いのだ。
目に見える現象はほとんどない」。
・・・ですからNBC、CBS、ABCの3大テレビは、大統領選挙も迫っているというのに、慎重に沈黙していました。
NBCにしても、この事件にニュースで触れたのは、9月なかばから11月の投票日までの間に、合計たったの41分21秒にすぎませんでした。
ABCも同じでした。
CBSは最も熱心でしたが、はじめて本格的な報道を流したのは選挙日も間近の10月27日でした。